「体験」
次はどこに生まれようか?
地球はもう飽きたね。
あそこではやること全部やっちゃったもんね。
だから今度は違うところへ。
とりあえず次は身体は無くてもいいね。
さて、突然に月刊「しんぷる」さんが休刊になりました。
わたしにはとてもショッキングな出来事で、最初それを知った時本当にバクバクしてしまいました。
わたしが絵を描かせていただいている連載がいつかは終了する日が来るとは思っていたけど、雑誌の休刊とともに終わるとは思っていなくてちょっと数日ボーっとしてしまいました。
しんぷるさんとのお付き合いはかれこれ40年近くになることもあり、わたしの中では本当に大きな存在だったんだなってしみじみ感じています。
今のわたしがあるのは、しんぷるさん(ZEROさん)なしでは考えられません。
本当にありがとうございました!
同じく来年は春、残すところあと1号で終わってしまうNAGIさんのこともあって大きな時代の流れを感じずにはいられない2024年の師走。
NAGIさんにも長年本当にお世話になりました。
4年前に100号で終わることをお話しいただいていて、その時からずっと最後まで連載をしていただきました。
やっぱり終わってしまうことを聞いた時は、ショックでした。
NAGIさんも本当にありがとうございました!
私たちが本やデザインに携わらせていただくことができた始めの頃、まだ今のようにパソコンひとつで何もかもできる時代ではなくて、デザインはいちからコピーをしたり切り貼りして版下作って、写真をトレスコで焼いて文字は指定して写植を頼んで‥と言った超アナログな世界でした。
色も各部分色指定で印刷をお願いするから、実際出来上がってきてはじめて全体像が見渡せる、なんて感じでした。
懐かしい。
それから何十年もたって今は、誰もがアーティスト、そしてデザイナーでもある時代。
本当に大きく時代は変わりました。
チラシだって本だって、個人で作れちゃう時代。
プロより上手い人なんていーっぱいいるからね。
調べ物も図書館へ行くしかなかった昔と違って今では携帯ですぐ検索できちゃう。
昔はバイオリンひとつ描くにも図書館まで行って調べたりしてたという今では考えられない世界でありました。
そういった意味でも本は、欠かせない存在だったから、その本が生活の中からこんなにも消えてしまうなんて思ってもいなかった。
でもきっと、まだまだこんなもんじゃない。
これからもっと変わっていくのですよね。
来年から、わたしのちっちゃなお仕事の仕方も当然変わっていくことになります。
なんとなく、ポンと原野に放り出された感じでもあります。
さみしいけど、同時に自由に空に羽ばたくこともできる時代ともいえると感じます。
通り過ぎていくいろんなことに感謝して、日々静かに自分に向き合っていきたいと思います。(なんちゃって)。
どこを目指すというのはないけれど、流れるままに目の前に現れる「自分のやることを」ひとつひとつやっていきたいとおもいます。
ちょっと真面目なお話しでした。
ではではまたね!
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