2022-05

ヘビのたまご

木のむろの中でなにやらごそごそしてるものだから、入ってみたらオオカミのこどもが、たまごで遊んでました。ともだちのフクロウとぼくは、聞いてみたよ。「これは何か知ってるの?どこから持って来たの?」オオカミのこどもは答えました。「これはヘビのたまごだよ。ヘビがむこうの草むらに産み落としてったんだ。丸くてきれいだからぼくのにしたんだよ」フクロウが言いました。「ヘビのやつは産んだらあとは知らん顔だから別にいいよ。しかし、割ったりせんようにしておあげよ。」「わかってるよ。」オオカミのこどもは、どうやらたまごを割る気はないようだったのでぼくとフクロウは安心したんだ。

魔女とクマの兄弟

クマのお兄ちゃんが言いました。「ねえ、あれはなに?」魔女が答えました。「人間のお家だよ。」「あんな大きなお家に住んでるの!?」「そうだよ。放っておくとわたしたちの山にまでお家を建てちゃうから、わたしがあの道からこちらへは、入れないように魔法をかけておいたから安心おし。」「へ〜。」ある山での内緒の会話。

言葉の教え

姫様二人に今日は、城の教え人たちによって古代から伝わる教えのまず最初の部分が伝えられました。 それは問題形式で出されて、1ヶ月後に答えを伝えるという習わしでした。 「いいですか、姫様。『ある』と言えば『ない』が同時に生まれ、『ない』と言えば『ある』が同時生まれます。だからといって、何も言わないと何も生まれないのかというとそうではありません。ヒントはひとつ。それは、何も言わないことの重要な意味です。では、その答えをまずご自分でお考えください。答えは、1ヶ月後に。」 その1ヶ月後、姫様たちの答えは、間違っていました。なぜならそれは、たくさんの経験を積まないことには、わからない答えだったからです。 でも、その答えはきちんと言葉で伝えられ、ほんとうにわかるときが来るまで姫様たちそれぞれのの胸の中にしまわれたのです。
キノコ

きのこのお医者さん

きのこの3兄弟の一番上のお兄さんが、どうも風邪をひいたらしく、お医者さん姉妹が治療にやってきました。 一番下の弟は、心配そうに見ていますがどうやらお兄さんの風邪は軽くて、わさびの生える美しい沢水をを傘の部分にささっと塗るだけでよさそうでした。

お城ごっこ

わんこのプイプイが王様役で、ぼくは王子様役。 プイプイ王は、とてもりっぱな王様でぼくは心から尊敬しているんだ。 けっしていばったり、ウソを言ったり、かげで悪口を言ったりもしないんだよ。 ときどきうれしそうに「ワンッ」て言うだけでそれはそれはすばらしい王様なんだ。 だからぼくは、王様の言うことは、なんでもききたいと思うんだよ。

本のきみ

本棚に本を戻そうとしたら小さな小さな本のきみが棚の上から「それはそこではなく一番下に置きなさい」とちょっと不機嫌そうに言ってくるのでした。 本は、同じジャンルのもの同士が近くにいるほうが落ち着くのだそう。本でもなんにでもそれが落ち着く場所というのがあるようです。

ありがとう

「どう?きみたちのかわいいおちびちゃんたちに遊び場を作ったよ。2階にはぴょんと飛び乗って上がってね。ジャンプの練習になるよ。」「ありがとう!これはお礼のお花。こどもたちもおおよろこびよ!」

なかよしの木

この木は生まれてからずっとたくさんの仲間に囲まれて暮らしてきました。今日は、青年とネコたちに囲まれてのんびり時間を過ごしています。この木に近寄るとみ〜んななかよしになるから「なかよしの木」と呼ばれています。

夜の安心

鳥のお母さんは、5羽のひな鳥の子育てをしています。大切なあなたたちが夜、なにかに襲われないようにろうそくの火と小さなテントで守りますよ。さあさ、中に入って今夜も安心してみんなでぐっすりおやすみなさい。

チョウチョに夢中

世界中には無数のチョウチョがいて、それらを探して旅するってどんな気分かな?わくわくドキドキ! 美しかったり不思議だったり、いろいろなチョウチョに出会ってそれに夢中になっているのがこの絵の人。例えばこんな夢中になれることだけやって生きて行けるというのは、しあわせですね。
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