イバラを超える
足下に大きなとげが無数についたイバラがあるので
はだしのわたしはどうしましょう?と、困っていると
ふわりと空(くう)からだれかが現れ
わたしの手を取りこう言いました。
「大丈夫、そっと浮かんでごらん」
そんなこと、できるのかしら?
と思ったけれど、なんとなくやり方がわかり
ふわりと宙に浮かぶことができました。
わたしは、イバラを超えそろりと下りようとしましたが
さらに手を引かれ、高く高く舞い上がったのでした。