ドラゴン
子どもの頃、ドラゴンのともだちがいた。
背中に乗っていろんなところに連れて行ってもらったっけ。
ドラゴンの背中は、やわらかくてあたたかかっけど
会えなくなってからもそのあたたかさが忘れられなかったんだ。
しばらくはずっとさみしくておもいだしては泣いていたけど
いつしか、ぼくは大人になった。
あれからあのドラゴンはどうしているのかな?
どこかでぼくたちを見ていてくれているのかな?
永遠に続くいのちの中で
また会うことができればいいのに。