人 大丈夫 たとえばあなたがなにかを創造したとして、 それなのに誰にも興味を持ってもらえなかったら? ふふふ、でもがっかりしなくてだいじょうぶ。 あなたのことをあなた以上にわかっている天使が そんなあなたを作品ごと興味を持って どこかで見ていてくれているから。 人天使
人 旅 旅にでたのは、なにもかもいやになっちゃったから。 どこか遠くに行ったらなにか楽しいことがあるかもと思ってさ。 あとで知った事だけど、このときうしろから天使が着いて来ていたんだよ。 だからこの旅は、ぼくにとってとてもすばらしいものになったのさ。 ときには、全部を放っぽりだすのも悪くはないなぁ。 人天使架空の生き物
人 カギ あるひとりぼっちのさみしい夜、 ふわりと天使がやってきた。 片手にカギを持って、わたしににっこりほほえみかけたよ。 そのカギはいったいなに? ときいたら、 あなたにあげるためのもの と、こたえたよ。 なにのカギ? ときいたら もっているだけで、あなたに必要な扉がすべて開くカギだよ。 とこたえて、ぱっと消えちゃった。 そこまでは夢だと思ったけど、 朝起きたら、 やわらかな布団の上に小さなカギがあるのをみつけたよ。 人天使架空の生き物
人 帽子職人 わたしは今日も帽子を作ります。 今作っている帽子のオーダーをくれた紳士は、 これで5度目のご注文。 わたしが作る帽子が、それはそれはかぶり心地がよくて そして、みんなによく似合うとほめられるのだそう。 この帽子も、その紳士に喜んでもらえるといいな。 お渡しする日が楽しみなわたし。 人
ヘビ 印とヘビ ある山の裾野で水脈に印を打ち込んでいると どこからかヘビがやってきて、 印にまとわりつくのでありました。 ヘビというのはなにかしら意味があり、 きっとなにかを教えてくれにやってきたのだと思う。 おだやかな動きから、良いことの使いだと感じるのだけど。 ヘビ人