人 おまじない もうずっとここで暮らしています。 どこにいてもわたしは自由って知っているけど 時々はそれを阻むように見える出来事が起こることもあるわね。 そんなときは、ちょっぴり見方を変えるため この矢を持ち出して空に射るのがわたしのおまじない。 この矢はけっして生き物に射ることはなくて 周りで起こる自由を阻むものごとを射るための矢。 いつでもわたしは自由なのよって思いださせるためのおまじないに使う矢♡ 人
人 カカポに遭った 旅の途中 突然にカカポに遭った。 人懐っこい目でわたしを見て 疑いのない態度でずいずいと近づいてきたよ。 わたしは帽子を取って「こんにちは」とあいさつ。 カカポはずっとずっとわたしを見てる。 透き通った愛くるしい目と透き通った心が わたしの心を射抜いて もう旅を放っぽりだして ずっとこの場にいたいと思えるような そんなカカポとの出逢い。 人鳥
人 種と風 風は自然に吹いて来る。 種は風に飛ばされて新しい出来事が生まれる。 止まっているものなんて何もないよ。 見えない風に吹かれ 生まれては消え、生まれては消え。 いつかわたしは見えない風になりたい。 人動物
ワニ ワニさんにリボン とげとげでかちかちなワニさんは 見た目がちょっとなんだから 赤いかわいいリボンをつけてやることにしました。 このワニさんは男の子なんだけど まんざらでもない顔(笑)。 だれだって、時にはいつもとちがう自分になるのもいいものなのよ。 ワニ人
人 思考の川 無数の考えやアイデアが見えない川を流れていく。 人も動物も、生きとし生きるものすべてはここからそれらを取り出して 自分の世界をつくっていく。 それは当たりくじを引くときのように どちらかというと何も考えずに取り出す方がうまくいく。 人猫
人 賢者から その日女の子は悲しい気持ちでふさいでいた。 自分にだれかが暗く重いそして尖ったかたちの言霊を投げかけたのを見たから。 するとそこにやってきた村の賢者がすぐさまそれを見抜いて女の子に話しかけた。 「その言霊を投げたやつはただ、自分に投げただけ。 そう見えなかったのはお前の外にいるお前がそれを見たというわけさ。ただそれだけのこと。」 女の子は自分の中に戻り、賢者の言葉を理解した。 人
ブタ 野宿 いいお天気が続く日は たまにここにやってきて野宿をします。 ちょっとしたお仕事を持ってきて ぼちぼちゆっくり仕上げながら時を過ごすのもイイものです。 小さなテントというのはなぜか落ち着くもの。 外の風を感じながら何も考えずにぼちぼちゆっくり。 ブタ人
人 しばらくこのままで 背中にはしっかりもたれてくつろいでいる子 膝には気持ちよく眠っている子 だからしばらくこのままていましょ。 ほんとはね、いろいろやりたいこともあるのだけれど この子たちを振り払ってまでやるほどのことはなにひとつないように思えるの。 人犬