真っ暗な夜に真っ黒なカラスが届けてくれるその手紙は「夜の手紙」と呼ばれ、誰にも見つからないように配達されます。
その手紙には、届けられた人にこれから起きる悪いことが書かれています。
だけど、それを手紙で前もって知ることでその悪いことは起こらずにすむのです。
カラスは、神様からの使い。「このままじゃだめだよ」ということをやさしい神様がこっそり教えてくれるのです。
どうも神様はみんなの運命のはじまりを作ることはできても、そのあとはあやつることはできないらしいのです。
でも、やさしい神様は時々こうして人生のカンニングをさせてくれるというわけです。